『誤訳の構造』―英語プロの受験生的ミス― 中原道喜著

評判を聞いて図書館で借りた本だ。大事な事柄を自分の辞書や文法書に書き入れながら読み進めていたが、結局購入することにした。何度も読み直して頭に叩き込んだほうがいいと感じたからだ。

最後のほうに一つ、まったく聞いたこともない諺の話があった。
"Little children should be seen, and not heard"
直訳は「子どもは姿を見られても声を聞かれてはならない」で、つまり「子どもは年上の人の前では黙っていて、話しかけられない限り喋らないものだ」ということだそう。別に子どもにだけただ沈黙しろというのではなく、昔の親は「子どもが傾聴するに値し、またそれによって多くを学び得るだけの内容のある話を、豊富な語彙と威厳を持って話すこと」ができていたという意味も含むようだ。
こんな諺も英語を学ぶ者にとっては背景的な常識だそうな(汗)知らんかったよ。


誤訳の構造←カスタマーレビューにあるようにミスを笑うような表現はない。淡々と解説している。

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