『大江戸リサイクル事情』石川英輔

大江戸リサイクル事情

大学で来期受ける科目の参考図書として上げられていた本。

江戸時代が、今と比べるとはるかに無駄の少ない社会だったというのは知っていたが、これほどまでとは思っていなかったので、とても楽しんで読めた。

藁の用途について、目新しいところで、藁鉢というのがあった。他に猫つぐらという猫の家も面白い。来年は、麦ではあるが藁が手に入る予定なのでいろいろ作ってみたいと思う。

竹についても、太さに応じて用途が様々で、竹の皮も、内側がつるつるで水を通さないため、包装用に大活躍する。

最近市民農園を借りたが、田舎で育った私は、支柱用の細い竹や敷き藁用の藁をお店で買うなんて馬鹿らしいから、近所で譲ってくれそうなところがないかと探していた。しかし、今まで何の役にも立たずにただ処分されてしまったそういうものが、お金で買うものとして流通させて、価値があるものだと認識されるのも悪くはないだろうと、考え直すことができた。

江戸は人用の車はもちろん、荷車を使うにも許可が必要で、人口がある程度以上増えないような政策もあった。幕府は社会が急激に変化しないようにしていたらしい。現代の政府はどんな方針で政治をしているのだろう。ただただ他の先進国に遅れをとらないようにしているだけに見えるが。。。

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