放送大学『人間と自然』参考文献その2

水と緑と土―伝統を捨てた社会の行方
水の文化史―四つの川の物語
水と緑の国、日本
日本の米―環境と文化はかく作られた
環境問題とは何か

著者はすべて富山和子。教材の14章を担当していて、上記のうち4冊は章の予習として読破を指示されている。


熱が、人類の処理できない厄介なゴミであること(『水の文化史』)は、この夏もクーラーをつけずに我慢し続けている私(ベランダが暑くなるのがイヤなので)には特に目新しいことではなかったが、ダムが地震を誘発する話は初耳だった(『水と緑と土』)。『水と緑の国、日本』は写真集のような対訳本。時間がなくて英語は読んでいない(汗)

この著者が何度も主張するなかの一つである「農業が水を使うことは水を作ること」ということに関して『環境問題とは何か』から一箇所だけ引用するしておく。

「日本のように滝のような急流の川では、放っておけば水は海に捨てられてしまうところを、農業用水が川を堰き止め、水を引いて、広大な面積、大地に水を張り付けてくれる。大地に張り付けてこそ、それは地下水になり川の水になる。それが私たちの使う水資源なのである。都市が水を「消費」するのとは正反対である。もしも農業が水を使わなくなったなら、日本列島はその分、水資源を失うのだ。」

そして、「現在のようにふんだんに水を使っている時代、少しばかり節水したところで、人間死にはしない。でも植物は枯れるのです。だったら農業を優先させるのが道理でしょう」私もそう思っていたけど、、、今もお役所や一般の人たちは違う考え――生活用水が優先――なのかね。

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