『「赤本」の世界 民間療法のバイブル』

「赤本」の世界―民間療法のバイブル (文春新書)

この新書は、大正14年に出版されベストセラーになった家庭医学書「家庭に於ける實際的看護の秘訣」・通称『赤本』のミニ版という紹介がされている。それでも、非常に面白い、興味深いことがたくさん書いてあって、これはぜひ、原本をどこかで借りてじっくり読んでみたいと思った。

もちろん、記述の全てが正しいかはわからないが、それは現代医療も同じこと。私は自分で効果を感じたからこそ甲田式を目指してるので、著者が実験して確かめたという民間療法を自分でも確かめてみたい。

とりあえず買っておきたいものは梅肉エキス。以前常備、というか引き出しの奥にあったけど、さすがに20年以上経っているのでパス(汗)それから、他にも覚え書きしたいものがたくさんある…。

p22 不妊症、子宮後屈、輸卵管閉塞、卵巣脳腫などは手術をしないで断食療法と灸と腰湯をして根治し、健康体になって妊娠した人が多かった(少食と玄米菜食だけでも私の子宮関係の症状には効果があった)
p59 甘酒―中略―貯蔵中酸っぱくなりそうだったら、重炭酸ソーダを少し加えておけば腐敗しません。
p166 日射病には南天葉の揉み汁を飲ますと有効。
p172 生梅を食べて中毒した時には、箒草を一握り煎じて飲めば治ります。

他にも餅が喉に詰まったら酢を飲む、老人は杖を持たずに歩け、自分のことはなるべく自分で片付けるなど、また、死に向き合う哲学的記述から、死体の処置まで(汗) 昔の赤本、ぜひ読んでみたい。

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