「イモと日本人」「伝統食の復権」

伝統食の復権―栄養素信仰の呪縛を解く
イモと日本人―民俗文化論の課題 (ニュー・フォークロア双書)

「イモと日本人」は「伝統食の復権」と同じ著者の『食と健康を地理からみると』内で参考図書として取り上げられていて、このタイトルに惹かれて借りた本。イモ類全般について書かれているだろうという予想は外れたが、正月に餅ではなく里芋を食す地域、里芋と胡麻は栽培してはいけない村など、里芋と日本のそれぞれの民族との関わりは、なかなか面白い内容だった。

「伝統食の復権」。『食と健康を地理からみると』からすると、かなり読みやすくかみくだいて要約して書き直したという感じである。ヨーグルトで白内障にというのは初めて聞いたが、他の平均寿命のトリック、「一キロの牛肉を生産するのに、七キロの穀物が使われるといわれています。(中略)動物性食品から得られる一人分のエネルギーは、植物を食べていれば10人が養えることになります」など、ほぼ今までの読書内容とかぶるものだった。


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