『冷蔵庫で食品を腐らす日本人』

冷蔵庫で食品を腐らす日本人 [朝日新書059] (朝日新書)


久々に読みたい和書がなくなったので、魚柄仁之助の未読本を借りてみた。この人の言うことの殆どは普通の、当たり前の、少し考えれば判ることであり、私には改めて必要の無いことが多いので、後回しになっている。決してつまらないわけではなく、読めば「そうそう」「うんうん」と安心して楽しめる。調理台の使い方についての記述など、昔の相方を思い出してにやついてしまった。今ではすっかり私に教育されて(汗)狭い調理台で肴を作っている。

そんなわけで、築地については特に感慨も思いいれもないし、他に目新しい情報もなく、あとがきまではほぼ斜め読みでさらっと読んでしまった。で、あとがき。井の頭線、平日昼間ののんびり感を知っているので容易に想像できるその場面。二人の会話を読んだだけでささやかな幸せを感じ、泣けてしまった。

が、そのあとがきの内容も含めて、一冊の本としては何が言いたいのか、イマイチまとまりに欠けている気もする。




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