『木綿以前のこと』『綿づくり民俗史』

木綿以前の事 (岩波文庫)
綿づくり民俗史 (1982年) (青蛙選書〈61〉)

初の柳田國男本。小中の教科書でも何か読んだかもしれないけど。綿つながりで手を出したのだが、麻や苧についても大して触れていない。それに何となくこの、事実と憶測の判別しにくい文章が私の好みに合わず…。ぱらぱらと斜め読み飛ばし読み。「木綿以前のこと」以外では「寡婦と農業」に書かれていた、農業に関する労力の一時的需要などの問題については興味深く読めた。

『綿づくり民俗史』は布団屋さんが書かれた本なので、紡ぐ話はそれほどない。前半の棉栽培について記された部分に、「小麦は根を張るもの故、棉のため害あり。前期の作物は、裸麦を以って第一とす。」とあり、以前読んだ『棉・麻栽培法』にあった記述とほぼ同じ。裸麦も手元にあるけど、蒔くにはもう遅いかも。来年の話だな。とりあえず今は5月に棉を蒔ける畑を見つけたい!

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