『栽培学批判序説』『野菜で老いを美しく―水と生命の健康学』

栽培学批判序説
野菜で老いを美しく―水と生命の健康学 (健康双書)

『本物の野菜つくり その見方・考え方』『野菜の生育―本物の姿を知る』の著者・藤井平司氏の本。

内容のそれぞれは素晴らしく、勉強になり、共感するところが多いのだが、正直読みにくくて苦労した(汗)。それでももう数冊藤井氏の本を借りる予定。



・『栽培学批判序説』から
共存の生活では、自分が生きるために、全ての他者を(略)守ること(略)無農薬栽培は、作物が出来すぎないために無肥料栽培する。
「個人はどの位の広さの環境を必要とするか…(略)肉を食べたいなら約1ヘクタール(略)植物だけなら10分の1ヘクタールの土地で十分(生態学・奥野良之助)」
「家康と走り桃(食通・本山荻舟)」要約…徳川家康へ、織田信長から真冬に桃が送られてきた。家康は口にせず、「織田殿と我らとは身代が違う。小身の者が珍味を口にして、舌をおごりに慣れさせることは、身家を滅ぼす元である。ことに主が好むと聞いて、領内の者がならうときは、百姓は無駄な骨身を費やして、季節外れの珍奇な物を競うてつくるようになろう。国中の災いである」と言った。
きゅうりとアカザ又はエノコログサの混植については『共存の諸相』参照。稲とヒエの混作では、ヒエによって生態系を安定させ、病虫害防除をはかるという。
・『野菜で老いを美しく―水と生命の健康学』から
源実朝や鴨長明らは海水療法によって病気を治したと伝えられている(略)潮の香りを吸い込み、海水を飲み、海を身につける(略)
調査対象に含まれていた菜食主義者の女性は生理が30日型(一般に肉食では28日型が通説)で、「育児は赤ちゃんが何もかも教えてくれる。それが母子関係でしょう」と言っていた。
野菜料理は複雑。同じ野菜でも、場所・時期・生長の段階などによって、いくらでも調理法がある。
灰汁を加えてアクを抜く。
秋の食卓の七草。ナスビ・ズイキ・カイワレ・葉唐辛子、葉ゲイトウ、アカザ、ミョウガ。

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