『家なき娘』(ペリーヌ物語原作)

家なき娘〈上〉 (偕成社文庫)
家なき娘〈下〉 (偕成社文庫)

アニメ「世界名作劇場」のなかでも一番好きだったペリーヌ物語の原作。いつか読もう読もうと思っていたが、ようやく果たせた。

子供の頃はそれほど意識していなかったけど、大人になって、再放送を見ているうちに何がそれほど好きなのかわかってきた。それはペリーヌの自立の精神だと思う。原作で、はっきりそれについての記述があった。

P170 ペリーヌが堀の小屋でどのようにに暮らしていたかを話してくれたヴュルフラン氏に、ベローム先生がいったこと。『自分に必要なものを自分でつくりだすことができるのは、なにより大切な、なによりうらやむべき能力ではないでしょうか?』

それと、決して哀れでない、可哀相でもないところもいい。だれかに養ってもらうとか幸せにしてもらうとか、他力本願でないところも。

原作とアニメは違う部分もあるが、どちらもそれなりに面白いと思う。でもこの原作であのアニメを作った世界名作劇場スタッフは素晴らしい!

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