『ベージック・インカム入門』

ベーシック・インカム入門 (光文社新書)

友人がベーシックインカムについてよく話しているのをはたでみていて、ちょっと調べてみるかと借りた本。

それまでベーシックインカムという言葉自体知らなかったし、聞いたこともなかったが、私はほとんど違和感なくこの考え方を受け入れられた。多分畑をやっているおかげで、土地さえあれば、それほどお金がなくても生きていけそうだと実感できているからだと思う。で、私としてはお金で分配されるより、土地が欲しいです、はい。

でもこの考え方は、大部分の、資本主義に疑問すらもたないような一般の民衆にはやっぱり受け入れにくいのでは。いわゆる環境問題と一緒で…。







「p152 みな生まれたからには土地にアクセスする権利をもっているはずで、少なくとも文明化以前の社会ではあらゆる土地は人類の共有財産だった。ところが私有が始まり、土地が分割されそこへアクセスできない人間が出てくる。」
「p199 フリードマンは、年金は若い世代から年老いた世代への強制的な所得移転であり、貧困層ほど若くして働き始め、富裕層ほど長生きするから、これは「より貧困な人々から豊かな人々への所得移転」を行っていると述べる。」
健康保険も同じじゃないかな。貧乏人は賢く真の粗食をしないとね!
「p227 (新たな税金の提案として)地球上の希少な資源の利用や環境汚染にこそ課税をすべきだというのがロバートソンの主張である。具体的には地価税とエネルギー税を提唱する。地価税とは、その土地の賃貸価格(地代)に対する課税である。エネルギー税は、石炭、石油、天然ガス、原子力などの使用に対する課税である。いずれの税も地球上の希少な共有資産を利用することへの、つまり地球から価値を引き出すことへの課税として位置付けられる。」

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