『みちのくの古布の世界』『BORO』

図説 みちのくの古布の世界 (ふくろうの本/日本の文化)
BORO―つぎ、はぎ、いかす。青森のぼろ布文化

『木綿口伝』を読んだ時に見たつぎはぎだらけの野良着の写真は、しっかり心に残っていた。それがNHK教育「美の壷」で放送されると知って観賞。同番組で田中忠三郎氏を知り、図書館で借りた本がこの二冊。

『みちのくの古布の世界』は、刺す・染める・編む・継ぐ・織るという章からなっていて、布だけでなく籠、わら細工なども紹介されている。こぎん刺しや南部菱刺しはすごいねぇ。実物を見たこともあるけど、なかには裏も綺麗に仕上がっているものもあって素晴らしい技だと思った。

『BORO』のほうは、ただただつぎはぎのぼろ布の紹介だけ。それもかなり痛んでいて、汚れて、擦り切れて、破れたようなものが多い。なんだか痛々しすぎるし、正直私はこのつぎはぎのぼろを美しいとは思えない。執念のような想いは感じるけれど…とりあえずこの書籍の値段にはびっくり(汗)

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