『土の科学』

土の科学 (PHPサイエンス・ワールド新書)

津波跡の田畑をどうするのかと、土による染色に興味があって借りた本。目的の内容以外でも関心のある部分があって、読んでよかった。

塩害についてはエジプトの例などあまりよい情報はなかったが、雨の多い日本では少しマシなのではないかと浅慮。アイスプラントとかよく育ちそうだけど(汗)。染色については記述なし。

自然農、不耕起栽培をしている人間は知っていることだけど、耕してしまうと団粒構造が壊されてしまう。でも、土をホームセンターで買うような人でも、赤玉土のような空気の隙間を作る土がよいという人が、耕してしまうことの弊害に気づくことはできないのだろうか。耕して空気が入るのはほんの少しの間だけだと。ただただ教えられたこと、何気なくやってることに疑問を持つって大事。

人間が土壌をつくることができるのか、という実験についての記述も面白かった。

ドライファーミング・乾地農法は土壌保水を頼りに一年休んで栽培する方法。休んでいる間も、蒸散を防ぐための管理が必要。

アメリカ全土で、不耕起栽培など土壌浸食を抑え土壌保全に資するような耕法を採用している農地面積は2000年時点で全体の20%とのこと。そんなにあるんだ…日本はどうなのかな。



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