『コーヒー、カカオ、米、綿花、コショウの暗黒物語』

コーヒー、カカオ、米、綿花、コショウの暗黒物語―生産者を死に追いやるグローバル経済

私の中で、「フェアトレード」には、何となく現地の人たちにとって良いことと思えない感じがつきまとっていた。自分のことは自分で、土地のことはその土地で、といういわゆる地産地消の考え方から、外国との取引に頼っての自立で大丈夫なのかという疑問があるのだ。

この本のなかのフェアトレード批判の項はそれほど多くはないが、綿花の項があるし、なかなか読みやすくはあった。カカオについては有名なので知っていたが、他に沢山こんな作物があるんだろうな…。

綿花については、2000年初頭の話ではあるが、農家に補助金のでるアメリカやヨーロッパで価格が安くなるために、アフリカなど先進国でも価格が落ち込んでしまうとのこと。今年、綿の価格が上がったらしいけど、今、どうなっているのだろう。

この本の中でのフェアトレード批判は、実際それほど広まっているわけではないのに、大々的に宣伝されている、フェアトレードに参加できている農家は教育水準が高く、もともとそれほど苦しんでいないなど。

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