『続・木綿伝承』

木綿伝承 続 (2)

以前読んだこちらの続編。東京都のどこかの図書館から取り寄せてもらわないとならないので(私はそれほど手間ではないけど、行きつけの図書館司書がよい顔をしない(汗))、読もうかどうしようか悩んだけど、やっぱり借りてみた。

棉の手紡ぎについてここまで詳しく書かれた本はなかなかないと思う。著者も「あとがき」に書いているように多少しつこさ、説教臭さを感じる(汗)部分はあったが、それでも有効活用したい情報がたくさん詰まっている。本格的過ぎて、ちょっと趣味で始めようかという人には向かないかもしれないけれど。






購入予定だけど、一応、覚書。
P26『綿圃要務』にある当時の繰り綿の歩留まりは24~26%。著者の和綿・茶も25%前後とのこと。私の畑では、和綿白で約26%、和綿茶で23%。今年はもう少し綿の割合が高くなりそうな気がする。
P43 「経糸に使うことのできる強い糸が絶対条件で、加えて太さの不同は手紡ぎ糸としてふさわしい範囲があり、その範囲内はその糸の個性と認めるべきです。多すぎても少なすぎても良くありません…略…」 内容はその通りと判るのですが、「べき」という言葉に反発を感じてしまう(汗)。若いのか(爆)
経糸よりもほんの僅か細いよこ糸を密に織り込むとしわになりにくい。
江戸時代と明治以降のものづくりの基本的な考え方の違い。均整・均質化・高生産性。購入後の綿製品の着心地の変異。
「和綿の手紡ぎ糸の場合、平織りが最適」とのこと。…好みもあると思うけど、卓上機の平織りか単純な引き揃えしかやったことないからなー。なので機の解説部分は今回も流し読みしただけ。
機織でしっかり織締めるには乾燥状態よりやや湿度が高い方がよい。
P181~182 「手間を惜しまず農作物を育てる気持ち…」
素材から自分で手がけることが私の一番のこだわりかもしれない。それを後押してくれるような文章だった。まだまだなのはわかってる。この気持ちを忘れずに、これからもずっと、素材を知ること、生かすことを追求していきたい。

コメント