『放射能と生きる』『つくられた「環境問題』

放射能と生きる (幻冬舎新書)
つくられた「環境問題」―NHKの環境報道に騙されるな! (WAC BUNKO)

「ホンマでっかTV」でちょっと面白い研究者として認識していた武田邦彦氏の本。
2009年6月発行の後者P193には「原子力はエネルギーの中でもっっとも安全です。私は実績主義ですが、50年間、原子炉を動かしてきたという実績から言えることです。原子力は何の危険性もない」と書かれている。

2011年6月初版の『放射能と生きる』P31には、「政府やNHKなどのマスコミは、『原子力発電所は安全に作られている』という幻想を国民に与えてきたのです。私は四年程前、『日本の原子力発電所は地震によって倒れるように設計されている』と発言しましたが、ほとんど相手にされませんでした」という記述が。

年数の違いはまあよいとして、この間になにがあって認識が変わったのか知りたい。

『放射能と生きる』には具体的にどう対処すればいいかが書かれている。一般マスコミからは流れてこない情報なので、貴重ではあるが、もちろん上記のとおり、間違いもあるだろうから自分で判断する必要はある。

『つくられた環境問題』二人の対談者それぞれいいなと思った姿勢。当然のこと、でもあるのだけど。
P140 武田「(略)私がいままで十四回講義した物理の原則は、将来は全部間違いになるということです。きみたちがやるべきことは、私が十四回教えたことを否定するために研究することです」
P189 日下「(略)信用するのも批判するのも十把一からげではなくやるべきで、(略)」




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