『百姓が地球を救う』

百姓が地球を救う

『奇跡のリンゴ』で有名な木村秋則氏の著書。何年も前に読んだことがある。今回のこの本は、知り合いが抜粋をブログか何かの記事にしていて、それに興味をひかれて借りてみたが、そうでなかったらまず手に取らないであろうタイトル。以前もどこかに書いたように、私は「地球を救う」とか「地球にやさしく」とかいうフレーズが好きでないので…(汗)。

木村氏は本当にすごいひとだと思う。専門の研究者たちよりもずっと観察し、研究し、実践しているのではないか。私もほとんど自己流で、いろんな人の本を参考に栽培を続けてきたが、とにかく観察することが大事なのだと再確認した。それなくしてその先の工夫はあり得ないのだと思う。




・(p58)大根は時計回りしながら地中に入る。収穫の際は反時計回りで抜くと簡単。
・(p94)アインシュタインが「ミツバチが姿を消してから4年間しか人間は生きていられない」と言った? が、自然栽培のりんごの雌しべは自らおしべに近づこうと傾く。
・(p101)アブラムシはハダニを食べる。アブの幼虫がアブラムシをがつがつ食べる。天道虫の成虫は食べてもせいぜい一日5、6匹。幼虫で10匹程度とのこと。うちの畑のアブラムシがキレイに掃除されていたのはたくさんうろついていた天道虫の幼虫のおかけだと思い込んでいたが…。観察したいな~。
・(p120)福島県産のお米は、一メートル離れたあぜ道で高い数値が出ていたにもかかわらず、木村氏の指導する田んぼでは検出されなかった。バクテリアのおかげではないかとのこと。
・(p179)1970年代以降に品種改良されたお米は、ほとんどすべてがもち米の遺伝子をもつ。もち米とのかけあわせだそう。それで白米食べてたらアトピーや糖尿病が増えるわけだな~。
・(p181)鳥インフルエンザは渡り鳥が原因なのか?ずっと昔から同じように飛んできているだけなのに?効率のために免疫を低下させるような不健康な環境に、家畜といわれる動物をおいやっているのも一因だと、私も思う。

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