『すごい畑のすごい土』

すごい畑のすごい土 無農薬・無肥料・自然栽培の生態学 (幻冬舎新書)

いわゆる「奇跡のリンゴ」の木村りんご園に10年通って調査してきた教授の著書。私が自然栽培に近いやり方をしているのは、ただ砂漠のような畑より緑に覆われた畑のほうが好きだから。周囲の方々からは尋ねられない限り、説明はしませんが、時々は雑草が、虫が迷惑だなどと言われて(こちらこらすれば、勝手に雑草を刈られたり、農薬まかれたりする方が迷惑だし、虫はウチの畑に逃げてくるんだけどー)、そんなときにうまくかわせるように、いろんな見方考え方を知っておこうと借りた本。

全体的に推測が多くて、学者が研究した成果を示しているのかという期待は外れた。読みやすいけれど、その分曖昧な感じ。観念的な?話もあって、そのあたりもビミョー。まあ、研究成果を示す本ならこんな値段で軽く出されるわけはないのかな。でもまあ、その推測の考え方はなるほどと思うところもあった。

その中で考えさせられるのは、「ほとんどの生物が有性生殖」であり「似ることよりも変異をつくるとの方が生物にとって重要だからでしょう」という記述。生物は多様を求めるのが自然、一様に規格に合う作物を作ることは不自然。みんな違うのが当たり前なのだ。






コメント