『ルポ貧困大国アメリカ』『同・2』『アメリカは本当に貧困大国なのか』

ルポ 貧困大国アメリカ (岩波新書)
ルポ 貧困大国アメリカ II (岩波新書)
アメリカは本当に「貧困大国」なのか?

もう何がきっかけで図書館から借りたのか、忘れてしまうほど前に借りた本たち(汗)。

『本当に~』はいろいろあるらしい意見のうちの一つをとりあえず知ろうと思って借りたのだが…。この著者自身が『ルポ~』の著者堤氏に指摘している「結論ありき云々」は、こちらの著者にこそ当てはまるのではないかと感じた。そして、『ルポ』には当事者、取材対象者の声が多いが、『本当に』のほうには殆どみられない。

論点のズレた内容も多かったように感じた。別の本として書けばよかったのでは、と思ったが、それだと、私は多分借りることもなかったろうから、ただ本を売りたい立場からすれば、このタイトルでよかったのかもね。







私自身、フルタイムではない派遣社員として長年働いてきたのに、派遣法の改悪により、それまでのワークライフバランスを崩された。今は単発派遣の仕事を受けることが出来ず、唯一続いている月定期の仕事のほかにバイトを探そうにも、年齢や体力精神力を考えると、なかなか都合よく見つかるものでもない。これまで、同居人とは折半で生活してきたが、今はほぼ同居人からの借金生活。貧困を実感している立場からみれば、日本も既にずいぶん前から堤氏のいう貧困大国なのだと思う。
まあ私の立場からはそう感じるが、今ある程度苦しいことなく生活できている人たちにはピンとこない、あるいは、『本当に』の著者のように否定「したい」ことかもしれない。

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